川下り ♪ 北山川〜熊野川

Joe mon

2014年07月25日 05:36


1泊2日?  和歌山遠征へ!

思い出深い熊野川。
初めて訪れたのは2011年のGW。

…が、その同年 9月4日、
この地は台風12号による災害に見舞われてしまう。。
当時TVニュースでも川の氾濫が報道され、とても衝撃的でした。
その後、復興への歩みを続けた現在…

今の熊野川はどうなっているのか?
自分の目で確かめたい。
と、言うことで行ってきました^_^

◼︎ 区間 : 玉置口 → 道の駅瀞峡街道 熊野川
     距離 : 約 25.5キロ
     天気 : 晴れ のち 曇り ( 雷雨あり )
     テレメーター水位 : 九重(電発)0.83m / 日足 0.58m (7/20 am8:00時点)


今回は久しぶりにバレイさんとご一緒させていただきます^_^

前日待ち合わせをし、バレイさんの車に相乗りして長距離移動〜!!
途中で買い出しをして〜深夜に現地入りしました。
スタート地、仮眠用にメッシュのインナーテントを張ってもらい就寝 Zzz

そして翌朝〜。
実は寝ていた場所…キャンプ禁止だったのでした(汗)
地元の方にご迷惑をお掛けし、失礼しました。。反省





荷物を積み込み準備完了!

バレイさんも荷物たっぷりです。カナディアンの積載量が羨ましい〜w
でも自分にはコントロールは絶対無理ですネ^^;
今回は北山川 瀞峡より2キロほど下流にある玉置口からスタート♪





気持ち良い瀬が続きます〜w
前日の雨の影響も心配していましたが、十分に綺麗ですネ ^_^





しばらく渓谷らしい眺めが続きますw
のんびりとしたいところですが、ジェット船の運航時間帯、油断禁物です^^;



ジェット船のエンジン音が聞こえたら、瀬には突入せずに必ず待機です!w




↑通過すると〜横波がザッブ〜ン!(苦笑)





そろそろ河原でゆっくり昼食ですw



メニューはバレイさんのお任せコース。
いつもありがとうございますw



ささっと火を起こし、流木を重ねていく〜。
手際が良くてホント参考になります^_^


お湯を沸かし〜そうめん投入w
焚き木が炭火になったところで鮎を網焼きにw


GSIのキャンプファイヤーグリル、便利そうですネ^_^



「 鮎そうめん 」 の出来上がりで〜す♪

鮎の苦味がアクセントになっていて美味しい!w
最高の昼食、バレイさんご馳走様でした!
(かな〜り、食べ過ぎましたがっ 笑)

素敵な川原、このまま此処でキャンプしたいくらいw
ただ午後からは天気が崩れる予報。。
なので〜重い腰を上げ出発しま〜す。







ジェット船にビクビクしながらも〜気持ち良く下っていきます。
流れのない区間も増えはじめました。



やがて道路と並走する区間に入りました。
道路はうんと頭上。。この道路まで水位が上がったんですね(汗)



右岸の十津川と合流しま〜す♪
写真は下流から見たところw

ここで熊野川の水はエメラルドグリーンのように変わる。
白っぽく、まるで絵の具で色をつけたかのようで不思議です^_^

喜びもつかの間・・・徐々に雲が広がりはじめます〜。
そして、やがて空がドンより灰色に。。。
下流から強い向かい風が吹き始めました(汗)
そろそろ〜ひと雨きますね、これはっ。。。

流れのないこの区間、この風で漕ぎ進むのは辛い。
重量積載のカナディアンはそうとう厳しいと思います。
と、いうことで、いったん川原でひと息w

遠く上流の山間では雷が鳴りはじめましたっ!
レインウェアを着込み雨を待ちます。。。
雨の中の漕ぎは好きではありませんが、風がなければ問題なし。
夕立でザッとひと降りさえすれば、逆に風は弱まるはず。
漕ぐチャンスをジッと待ち侘びます〜。



ポツポツと雨粒が水面に落ち、瞬く間に大雨に!
でも風は嘘のようにおさまってきましたw
雷もまだまだ遠くで鳴っている様子。。
今がチャンス! 安全な上陸場所を探しつつ漕ぎ出します^_^




う〜ん、雨で視界が悪いっ^^;
確か…前にもバレイさんとこんな場面があったような? (笑)
志古にある 「 瀞峡めぐりの里 熊野川 」 へ寄り道。



ここはジェット船乗り場とドライブインの複合施設ですw
再び出発しま〜す。



雨脚はだいぶ弱まってきましたが、まだまだ空は薄暗い〜。
雨漕ぎで体力も消耗してきました〜。



上流側はまだ雨が降っているのかな?
一過性のものなので心配なさそうですが、道の駅 下の川原に上陸w



雨は殆ど止みましたが、まだまだ空は不安定〜。
ここであれば何かあっても、すぐに道路に上がれるのでひと安心^_^


日が長いとはいえ、気付けば〜もう夕方。
バレイさんと話し合いの結果〜、このままここでキャンプすることに。
さらに川下りについても、明日は下らず ここでフィニッシュ。 

というわけで、今回の熊野川はここでゴールです!
う〜ん、たっぷり漕ぎましたァ^_^

本音はもう少し下流まで下りたいところ。
それでも今回は1泊2日の川下り〜。
そう、かなりハードなスケジュールなのです。
撤収&車の回収、帰宅の長距離移動を考えると、やはり無理強いは禁物ですネ^^;

ということで、車の回収は明日にして〜
さっそく設営しま〜す^_^




実践的なバレイさんの設営は素晴らしいですネw
継承されたスタイルといった印象です。




そして日没。。。
タープにお邪魔させていただき、乾杯です!w



雨で濡れた流木に悪戦苦闘しつつ〜焚火にありつけました ♪

拾い集めた流木を大中小と揃える中、あれこれ意見を交わす。
「 この木の太さは部長クラスかな? 」  、  「 じゃぁ、これはバイト君ですネw 」
「 この凄いのは〜やはり社長っ!?   いや、会長クラスかなw 」 
「 社長を呼び出すには、まずパートさんから少しずつ階級を上に〜 」

・・・ふと気付けば、クレーマーの客が、社長を呼べ〜っ!
みたいな? そんなサクセスストーリーが出来上がっていた (爆笑)

というわけで、スコッチをいただきながら夕食へ^_^




スープとご飯、さらにバレイさんが仕入れてきた牛肉!w

う〜ん、至福のひととき♪
川原で食べる最高のご馳走♪
バレイさん、ありがとうございます^_^

その後も、のんびりと焚火を楽しみます。
炎と戯れながらのお酒と会話。。。
いくら時間があっても足りないくらいですw



空には星もチラホラ。
う〜ん、ホント来て良かったァ♪
最後に温かい珈琲をいただき、川原の夜はお開き〜Zzz

そして翌日。。





朝靄の熊野川、とても幻想的です♪
名残り惜しいですが、撤収作業へ。

スタート地の玉置口は、現在ジェット船が停まらない。
当初はタクシー&ジェット船で車の回収を考えていましたが予定変更。
タクシーのみでということで〜早速電話で呼ぶことに。

熊野第一交通さんに電話すると、営業所が遠いため、プラス料金が掛かるとのこと。。
最寄りの富士タクシーを勧められる。。

それではと富士タクシーさんに電話を掛けるも?  あれ、繋がらない(汗)
どうやら現在この番号は使われていないようだ。。



道の駅にあがり、向かいの店の方にタクシー番号を尋ねる。
どうやら富士タクシーさんは災害後、営業していないらしい。
それでも大丈夫と、わざわざタクシーを呼んでくれましたw

〜〜、しばらくしてタクシーが到着。
あれ? 車には富士タクシーさんの文字がっ??
災害後は休止していたそうですが、ようやく営業再開の秒読みまでこぎつけたとの事。
今回は地元の方の配慮もあり、前倒し? で車を出していただけたのでしたァ♪
皆さんのお気遣い、ホント感謝です^_^

移動中〜、いろいろと運転手さんからお話を伺います^_^
どうやら昨日の雷雨・・・、上流の一部で1時間半ほど停電したらしい(汗)
他にも災害当時の状況や復興までの経緯を聞かせてくれました。



無事スタート地に戻り、車を回収〜。
トンボ帰りで再び 道の駅に戻ります^_^
走る車の助手席、風を浴びながら川面を見下ろしますw




水の流れ、行き交う観光客を見ていると、災害があったことが信じられないくらい。
しかし、まだ当時の状況を示す風景は一部残っているようです。



川下り中に立ち寄った 「 瀞峡めぐりの里熊野川 (ジェット船乗り場) 」
ここも大きな被害を受けたそうですが、2012年 7月6日に完全復活。
駐車場の脇にあるモニュメントは当時の最高水位を示しているそうです。

山の傾斜の倒木等、爪痕は所々見て取れますが、道路沿いはすっかり違和感のない風景に。
カヌーの大会に備え、道路整備も急ピッチに進行中? のようです。
渓谷の入り組んだ細い道も、場所によっては変わりつつある様子。
トンネルによって、直線の走りやすい道路が増えてくるのかな?
現在もトンネル工事は拡大進行中のようです。
道路から川面が見づらくなる区間も増えてくるのでしょうね。



そうこうして〜、道の駅に到着です^_^
艇と荷物の積み込みも完了!w
あとは長〜い帰り道が待っています。。

せっかくなので、新宮市内で本場 和歌山ラーメンをいただくことに ♪




「 中華そば 速水 」 に立ち寄ります^_^

スープは豚骨&鶏ガラスープの醤油味w
コクがあって、細麺にスープがよく絡み美味しい!w
ご馳走様でした〜^_^

こうして帰路へ〜。
過密日程の熊野川は幕を閉じるのでした!
ご一緒させていただいたバレイさん、運転からキャンプ、料理まで〜〜
何から何まで、本当にありがとうございました!!



【 熊野地域を襲った台風12号の災害について 】

中華そば速水さんへ立ち寄った際、バレイさんがふと本棚にある雑誌に気付く。
そこには災害記録の雑誌が置いてありました。。






復興された今の景色と写真を重ね合わせ、改めて当時の状況を再認識しました。

台風12号による記録的な豪雨。河川の増水とダムの放流、そして氾濫。
残念なことに、熊野川水系のダムは全て発電用のダムなのですね。
これは洪水対策の役割も果たす 「治水ダム」 とは運用規定が異なる別物なのだそうです。
地元では 「事前に水位調整していれば」 「ダム放流は人災」 との声も上がったそうです。
見解の異なるダム側と地元の言い分は真っ向からぶつかり、平行線を辿ったとの事。

発電用のダムを治水に活用する例も、他県では存在しているようですね。
自分は当事者でもなく、また専門的な知識もないので、あれこれ言う立場にはありません。
それでも、こういった災害が二度と繰り返されないことを切に願います。
  ※ 災害に対する見解は、あくまで私感です。事実と異なっている場合があるかもしれません。



道の駅 「 瀞峡街道 熊野川 」 に建てられた慰霊碑。

災害により亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。



長々と書いてしまった和歌山遠征。
ここは自分が憧れるカヌーの聖地
そしてこれからも川旅の聖地です。

また必ず、この地を訪れたいと思います^_^
























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